ペットを飼うときの悩みは「抜け毛」「ニオイ」「鳴き声」

ペットとの暮らしは様々な幸せをもたらしますが、最近では室内飼育が当たり前になり、コロナ渦でお家時間が増えた背景から、ペットとの暮らしに関する悩みも増えてきています。
電機メーカーのパナソニックが、全国500名の犬・猫オーナーを対象に実施したアンケートによると、在宅時間の増加による影響下で気になるようになったことについて、悩みの上位に「抜け毛」「ニオイ」「鳴き声」の３つがあげられています。

ペットの鳴き声については、動物の習性も関わっており、簡単に対策することは難しそうですが、「抜け毛」や「ニオイ」は、飼い主さん側の心がけ次第で改善が期待できます。同アンケートでは、ペットを迎えるにあたり購入したアイテムに、空気清浄機と掃除機が上位となっている面白い結果もでており、関心が高いことが分かります。

▽参照：パナソニック アンケート＜2021.11＞

「ペットを飼い始めてから、生活環境の変化で気になるようになったことはありますか」の質問に対し、1位は「抜け毛（34.8%）」、2位は「ニオイ（29.8%）」、３位「鳴き声（28.0％）」という結果に。

抜け毛とニオイを予防するカギは “愛猫ケア” !

お掃除や空気清浄と合わせて行いたいのは、猫ちゃんの皮膚・被毛のお手入れです。皆さんは、いったいどれくらいの頻度でケアをしているでしょうか。
猫は自分で毛繕いをする習性があり、とてもきれい好きな動物なのですが、飼い主さんも一緒に愛猫の皮膚・被毛のお手入れしてあげることが、抜け毛やニオイといった悩みを改善するカギになります。

【ブラッシング】

猫の換毛期は年に２回といわれていますが、人間と同じで、自然に抜け落ちる毛は通年を通してみられます。
ブラッシングには、通常はスリッカーを使い、１週間に２～３回が目安になります。ブラッシングは毛を整えるだけでなく、毛に絡んだ汚れを取り除き、皮膚をマッサージする効果も期待できます。換毛期には大量に毛が抜けて、いつものブラッシングでは追い付かないなんて子もいますが、その様なときはスリッカーの他に、特殊な刃でアンダーコートや抜け毛をごっそり取り除いてくれるようなプロ用ツールを併用すると効率的にブラッシングができます。
口周りや腹部の毛も汚れが目立ちやすい部分は、ドライシャンプー（ウォータレスシャンプー）を使って汚れをとってからブラッシングをしましょう。
また、排泄などで汚れやすい腹部や肛門周辺の余分な毛は、ブラッシングよりも衛生面を優先し、カットをした方がいいでしょう。

【シャンプー】

猫の肌は人と違い敏感なので、低刺激なペット専用シャンプーを使用します。シャンプー液は、泡立てスポンジなどを使いしっかりと泡立て、洗う際には優しく洗い上げましょう。汚れが気になる部分は2度洗いがおススメです。そして、トリートメントやリンスは、皮膚被毛の状態を整え、きれいな状態を長持ちさせてくれるので必ず行います。
シャンプーをすることで、排泄物や外因性の汚れだけでなく、内因性の汗や皮脂といったブラッシングではなかなか落ちない汚れもきれいになります。しっかりと汚れを落とすことは、衛生面でとても大切です。

※猫は水の少ない環境で生きてきた動物なので、水にぬれることを極端に嫌がる子もいます。無理に進めると危険ですので、様子を見ながら徐々に慣れさせていきましょう。子猫のうちから水に慣れさせておくと、シャンプーもしやすくなります。

周辺の環境衛生に配慮する

集合住宅での室内飼育が増えたことで、ペットの飼育をめぐりご近所トラブルがおきる事例が、環境省へ寄せられています。
“ベランダなどの共有部分に抜け毛が放置される”、“屋外に飛散した抜け毛が洗濯物に付着する”など、内容は様々です。住居室内または集合住宅で指定されている場所以外で、給餌、排泄、ブラッシングなどを行わないようにすること、室内や排水溝へ毛や汚れが溜まると、ノミ、ダニ、ハエなど衛生害虫が発生する可能性もありますから、こまめに取り除くことを心がけます。人もペットも住みやすい周辺環境を保つために、衛生面で配慮を忘れないようにしましょう。