ペットフードの今と選ぶ楽しみ【PoshPet コラム】

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ペットフードの今と選ぶ楽しみ

コラム:ペットフードの今と選ぶ楽しみ コラム:ペットフードの今と選ぶ楽しみ

何を重視してペットフードを選んでいますか?

マイボイスコム株式会社が2000年に行った『ドッグフード・キャットフードに関するインターネット調査(複数回答可)』によると、ペットフードの購入で飼い主さんたちが重視している事は、対象年齢・嗜好性・成分・安全性の4項目が、直近1年間にペットフードを購入した人に対して各4割強。次いで、製品特徴・価格の2項目が各4割弱という割合になりました。
結果の傾向に注目すると“うちの子に合った安心してあげられるごはん”を選びたいという飼い主さんの想いや親心が連想され、真剣にフードを選ぼうとしている飼い主さんの姿が目に浮かぶようです。

対象年齢・嗜好性・成分・安全性

参考:PR TIMES『ドッグフード・キャットフードに関する調査』

そもそも"ペットフード"とは?

ペットフードとはペットの栄養補給と健康維持・増進のために製造されたペット専用の食物で、ペットと飼い主さんに対し下記のような配慮がされています。(ペットフード工業会HP参照)

  • ① 必要な栄養素の配合
  • ② 給餌量の設定
  • ③ おいしさ・食べやすさ
  • ④ 保存性(賞味期限の設定)
  • ⑤ 表示の分かり易さ(製造国、製造者、目的、栄養分、量等)
  • ⑥ 安全な原料や製造方法

ペットフードが重宝される背景には、まず人とペットとの栄養要求量の違い(※1)があります。環境省のガイドラインではタンパク質一つとっても、人間の約2倍以上必要だとされていて(※2)、ペットが人と同じ内容の食事をすると栄養が不足してしまう可能性が高くなります。
さらに普段私たちが口にしている食材には、ペットにとって毒となるものも多く存在しており配慮が必要です。最近は、手作り食を選択する飼い主さんが増えてきていますが、ペットの栄養について学び、作り続ける努力は全ての飼い主さんにとって簡単なことではありません。その点、ペットフードは犬猫が必要とする栄養素バランスに整えられていて与えやすく、購入や保管も便利であるため多くの飼い主さんに重宝されています。

犬・猫・人間

犬は雑食・猫は肉食

※1 参考:2009年版『飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬猫の健康を守るために~』環境省

日本のペットフードの歩み

昔の日本ではペットフードは販売されておらず、ペットのごはんといえば人間の残飯のことでした。
海外では1980年代にはすでに犬用ビスケットが登場し、そこから紆余曲折を経て現在のペットフードが誕生しています。一方で日本には1960年頃にそれらの海外ペットフードの輸入が開始され、追随して国産品が発売となり、お米屋さんを中心に流通が始まりました。国内のペットフードの需要は、ペットブームと共に拡大し、現在では国内外たくさんの製品がお店に並んでいます。

また、近年はペットの飼育頭数の増加は落ち着き、ペットは番犬や外猫としてではなく室内で一緒に過ごす家族として地位が向上しています。家族のためのごはんとなれば、自然とペットフードに求めるものは多くなりますが、そのニーズに応えるようにペットフードもまたどんどん進化を続けています。

家族です

食の安全とプレミアム化

愛がん動物用飼料の安全確保を図るため、平成21年6月1日から、農林水産省と環境省の共管で「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されました。

ペットフード安全法は、平成19年にアメリカの有害物質(メラミン)が混入した原料で製造されたペットフードにより大規模な健康被害が発生した痛ましい出来事をきっかけに、国内のペットフードへの問題意識が高まり誕生した法律です。ペットフードの製造業者、輸入業者、販売業者に対し、基準や規格とその責任が示されており、法律が施行された後も引き続き検討が続けられています。

安全

現在、販売されているペットフードはこの法律を規範としているため、ペットが口にする物の安全は守られることが当たり前となりつつあります。それにも拘らず、製品によってはあえて“安全性”を大きく謳って販売しているペットフードがあるのはなぜなのでしょうか。

安全性は一例ですが、プレミアムと呼ばれるペットフードの中には、そのように何かしらの拘りをもつブランドが多く存在しています。そんな中、[ヒューマングレード][機能性食材][有機(オーガニック)][高たんぱく][フリーズドライ]といった人間の食品さながらの言葉が並び、そのようなペットフードからは、飼い主さんの想いを背景に、考え抜いて開発したブランドの志と自信が感じられます。
品質や中身が確かな製品なら、価格も安くはありませんが、それでも安心して購入できるプレミアムフードのニーズは着実に増えているのです。

ブランドの特長を知ってフード選びを楽しもう!

犬も猫も、種類や体の大きさ、年齢や避妊去勢といった特徴まで考えると同じ子は一人もいませんよね。だからこそ飼い主さんはどのペットフードを購入したらよいか迷ってしまいます。更に製品PRやインターネット上の膨大な情報は参考になる一方で混乱すればストレスでしかありません。ですが、実はペットフードはブランド毎にみれば、種類がたくさんあるようでいて中身やコンセプトは至ってシンプルなため、特長を知れば比較しやすくなります。
多くの場合、商品の正確な情報はパッケージの表記からほぼ得られるようになっています。まずはペットショップで製品を手に取り情報を収集してみましょう。

特徴を知れば比較しやすい!

ここ数年、フードローテーションの考え方が広まってきていますが、健康上の問題やアレルギーなどの懸念がない子なら、複数の種類のペットフードを与えることはメリットがある上に、一つのブランドに絞るために頭を悩ませる必要がなくなります。安全で質の良いペットフードがたくさんある時代だからこそ、安心して気になるフードを試せるのです。
フードの中身はなにか?ブランドのコンセプトに共感ができるか?というような見方でいくつか好みのペットフードを選んでみましょう。そしてその後は様々なフードを楽しむだけです。見方を少し変えるだけで愛犬愛猫との食事がさらに豊かなものになるでしょう。

  • ※フードの切り替えは、新しいフードを現在使っているフードに徐々に混ぜていくように進めてきます。急に切り替えてしまうと消化器官の負担となり、軟便など便が変化を起こしてしまう場合があります。(切替期間の目安:7~10日間程)
  • ※アレルギーや健康上の懸念がある場合には獣医さんに相談した上で行いましょう。
  • ※また、切り替えのタイミングは必ず飼い主さんが決めましょう。愛犬に合わせてしまうと食べムラに繋がる可能性がある為、飼い主さん主導で行うように気を付けましょう。

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