愛犬のお口が臭う~原因と対策~
気になる愛犬の口臭、その原因とは?
ワンちゃんを室内で飼育し、家族として共に暮らすことが一般的になりました。人と犬の物理的な距離が近づいたことで、愛犬の『口臭』が気になる飼い主さんが増えてきています。
口臭には複数の種類があります。中でも病気や疾患が疑われる様な場合には、治療を受けることで口臭を減らすことができるので、まずはかかりつけの獣医師へ相談してみるといいでしょう。
- <口臭の種類>
- ✓ 歯周病や内臓疾患などの「病的な口臭」
- ✓ 緊張や空腹・加齢などからくる「生理的な口臭」
- ✓ その他「食べ物からくる口臭」、「ストレスなど外的要因による口臭」など
口臭の多くは口の中にその原因が在るといわれています。中でも多いのは、口腔内の清掃不良と歯周病です。ワンちゃんのお口をきれいにするために、愛犬にも“歯磨きをすること”が日々のお手入れとしてとても大切です。
お口の清掃不良を解消することは、歯周病の原因となる歯垢や歯石が付かない様にすることにもつながり、口臭の対策になります。
犬の歯の構造と歯周病
犬の歯
犬の歯は全部で何本あるでしょうか。犬の歯には人間と同様に乳歯や永久歯があります。生まれたばかりの子犬に歯は生えていませんが、生後約1か月で28本の乳歯が生え揃い、生後3~7か月で42本の永久歯に生え変わります。 「犬歯」と上顎の「前臼歯」、下顎の「後臼歯」が一番大きく、歯石が付きやすい歯といわれています。
犬の歯の根っこはとても深く、上顎の歯のすぐ上には鼻腔が通っていて、上顎後ろの歯のすぐ上には目があります。歯が病気になると鼻にも目下の組織にも、影響することがありますので、安易に考えることはできません。
犬の歯周病
歯周病とは、歯と歯茎の間に歯垢・歯石がたまり、その中で繁殖した歯周病原性細菌が生産した毒素によって、歯周組織が破壊されて最終的に歯が抜けてしまう病気です。歯周病は、歯肉が炎症を起こす歯肉炎に始まり、進行すると歯周炎を起こします。
歯に炎症を伴う様な異常がみられた場合は、歯周病の可能性を考えて、獣医師に診てもらいましょう。
愛犬の健康と歯磨き
歯垢は細菌のかたまりであり、歯石は歯垢が石灰化したものです。歯垢や歯石の中に潜む歯周病原性細菌から生産される毒素は、犬の健康状態に影響を与えることがあります。歯磨きで歯垢の除去や歯石対策をすることは、口臭対策になるだけではなく、愛犬のからだの健康という面でも大切なことです。
また、愛犬の歯磨きを習慣化して、歯をきれいに長く保つことが出来れば、高齢になっても自ら咀嚼して食べ物を摂取できますし、食べる楽しみを持ち続けることが出来ます。
最近では多くの飼い主さまが愛犬の歯磨きに関心をもっており、ペットショップには様々な種類の犬用ハブラシや関連商品が並んでいます。
一方で、折角購入したのに、歯磨きを嫌がるワンちゃんも多くいるため、継続して歯磨きをし続けるまでには、なかなか至らない現状があるようです。
歯磨きを習慣化するには、犬にとっても飼い主にとっても歯磨きが楽しいものである必要があります。上手くいかないことが続くと嫌になってしまうことは当たり前です。そうならないために、ここでは愛犬の歯磨きに慣れるための初めのステップをご紹介します。
歯磨きに慣れる!5つのステップ
- 【ステップ1】
- 愛犬の口(マズル)の周りを触ることからスタートします。
口の周りを手で触られても嫌がらないように毎日少しずつ口周りを触る時間を増やして徐々に慣れさせていきましょう。
- 【ステップ2】
- 愛犬が口の周りを手で触られることに慣れてきたら、「指ブラシ」もしくは「指に巻いた布(やわらかいもの)」に、犬用の歯磨きペーストを少量のせて味見をさせてあげましょう。
※歯磨きペーストは必ず犬用のものを選びましょう。
- 【ステップ3】
- 愛犬が指ブラシや布に警戒しなくなったら、指を頬の内側に沿って、奥まで少しずつ入れていきましょう。
- 【ステップ4】
- 愛犬が口の中に指を入れても嫌がらなくなったら、指ブラシや布の代わりに、犬用のヘッドが小さめで毛の柔らかい歯ブラシを使ってみましょう
- 【ステップ5】
- 本格的に歯磨きにチャレンジをしていきます!
前歯(切歯・犬歯)から歯ブラシで円を描きながら歯と歯肉をマッサージするように磨き、前歯に慣れてきたら奥歯、歯の裏というように進めていきましょう。
※注意点
ステップの途中で、愛犬が嫌がっているのに無理やりすすめてしてしまうと、次から同じ行為を見たとたんに逃げてしまうことや歯を触らせてくれなくなってしまうことがあります。愛犬のペースに合わせてステップアップしていきましょう。口を触らせてくれたら愛犬を「ほめる」「ごほうびをあげる」など愛犬が楽しくなるような工夫をしましょう。
- 【ステップ1】
- 愛犬の口(マズル)の周りを触ることからスタートします。口の周りを手で触られても嫌がらないように毎日少しずつ口周りを触る時間を増やして徐々に慣れさせていきましょう。
- 【ステップ2】
- 愛犬が口の周りを手で触られることに慣れてきたら、「指ブラシ」もしくは「指に巻いた布(やわらかいもの)」に、犬用の歯磨きペーストを少量のせて味見をさせてあげましょう。※歯磨きペーストは必ず犬用のものを選びましょう
- 【ステップ3】
- 愛犬が指ブラシや布に警戒しなくなったら、指を頬の内側に沿って、奥まで少しずつ入れていきましょう。
- 【ステップ4】
- 愛犬が口の中に指を入れても嫌がらなくなったら、指ブラシや布の代わりに、犬用のヘッドが小さめで毛の柔らかい歯ブラシを使ってみましょう
- 【ステップ5】
- 本格的に歯磨きにチャレンジをしていきます!前歯(切歯・犬歯)から歯ブラシで円を描きながら歯と歯肉をマッサージするように磨き、前歯に慣れてきたら奥歯、歯の裏というように進めていきましょう。
※注意点
ステップの途中で、愛犬が嫌がっているのに無理やりすすめてしてしまうと、次から同じ行為を見たとたんに逃げてしまうことや歯を触らせてくれなくなってしまうことがあります。
愛犬のペースに合わせてステップアップしていきましょう。
口を触らせてくれたら愛犬を「ほめる」「ごほうびをあげる」など愛犬が楽しくなるような工夫をしましょう。
歯磨き習慣は子犬のころから
歯磨きをしないまま年齢を重ねてきた子に、歯磨きをさせるには少々時間がかかります。慣れやすい子犬の頃から、スキンシップのひとつとしてハブラシをとりいれ、歯磨きに慣れさせていく方が、愛犬も飼い主さまも負担が少なく済みます。なるべく早い段階で歯磨きに慣れさせることがポイントです。
すでに歯石がついてしまっていたら
愛犬の歯についた歯石は歯磨きでとることはできません。
ついてしまった歯石は獣医さんで除去してもらうことが出来ます。また、受診される際に獣医師の先生から正しい歯磨きの方法を指導してもらっても良いでしょう。定期的に獣医師の診察を受け、歯垢や歯石をとってもらうと、日々の歯磨きで磨き残しなどがあってもリセットできて安心です。
歯磨きがどうしても難しい子、磨き残しが気になる子に!
飼い主さまが根気よく努力をしても、なかなかハミガキをさせてくれない子や口さえも触らせてくれない子など、全てのワンちゃんが歯磨きをできるようになるとは限りません。
全く歯磨きができない子には、お家でできるケアとして、歯垢・歯石が付きにくくなる「おやつ・ガム・玩具」などのデンタル製品を与えてみるといいでしょう。
また、歯磨きができている子も、ハブラシが届きにくいところは磨き残しをしてしまいがちですので、併用するとより安心です。
Poshpetのおすすめラインアップ
デンタルトリーツ
プロデン
天然の海藻(アスコフィラムノドサム)を主原料とする安全な犬猫用のデンタルおやつです。プロデン デンタルバイツを毎日食べることで口臭や歯垢・歯石の付着が減少する効果を米国で最も信頼されているVOHC(米国獣医口腔衛生協議会)に認められている確かな商品です。海藻成分の効果は世界40カ国で特許を取得しており、他にはない成分です。様々なデンタルおやつを試してみて効果がなかった方にもぜひお勧めしたい商品です!使用者の方からは、使い始めて1-2週間で口臭が軽減したという嬉しいお声を頂いています。
 
犬用グリニーズ プラス
多くのユーザーに大人気のデンタルおやつ!PoshPetでもカテゴリー1位の商品です!歯みがき効果が高く、1本食べるだけで歯垢が落ちます。主原料は100%自然素材を使用。総合栄養食の基準を満たし栄養バランスにも優れています。しっかり噛める弾力性と形状が特徴で噛むことで歯垢を落とします。食いつきもとても良く、ラインナップが豊富なのでワンちゃんも飽きずに美味しく続けることが出来ます。
 
ハブラシ
犬口ケア ハブラシ
ブラシ部が柄に対して傾斜しているので、飼い主さんが愛犬の歯を磨きやすいハブラシ。ヘッドの厚さが薄くなっているので、奥歯も磨きやすいです。ヘッドの大小・固さなど種類が選べ、愛犬のお口に合わせて購入することが可能です。
 
オクチブラシ ぴたポイ
指に貼るタイプの指ブラシ。柔らかい毛がついているシートをぴたっと貼って、ポイっと捨てる。新発想の歯磨きです。愛犬も飼い主さんの指なら安心してお口の掃除をさせてくれます。
 
その他のおすすめデンタルケア商品
マウスクリーナー
飲み水にまぜるだけのマウスケア商品。お口の粘々に働きかけます。オールナチュラル成分で歯の健康と長生きをサポートしてくれます。
 
オーラルガード
歯周病原因菌が分泌する酵素を抑制する「グロビゲンPG」が主成分のサプリメント。納豆のネバネバと同じ成分が、グロビゲンPGを口内に留まりやすくしてくれます。いつものゴハンにふりかけるだけの粉末タイプ、チキン・ポーク風味が、ワンちゃんの食欲をそそります。