プレミアムキャットフードのすすめ
- ネコちゃんには「ねこまんま」ではなく、「ごはん」
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近年では、猫を家の中で飼う人が増え、毎日の食事を「ごはん」と呼ぶ飼い主さんが増えていますが、その昔、猫のエサといえば「ねこまんま」といって人が食べているものと同じものを与えていました。
また、市販のキャットフードは、草食動物の牛や豚、鶏などの経済動物の飼料と同じような中身のドッグフードをちょっと改良したもので、畜産副産物(人間の食用にはできない食肉の部位)や穀物(トウモロコシや小麦)が主原料の雑食向けのフードでした。
現在でも同じようなキャットフードが販売されています。今も昔も猫たちの身体は、肉食動物としての特徴を保っていますが、こういったキャットフードは、そんな猫の身体に合っているのでしょうか。
もしかしたら、「おいしくない」と不満を持っているかもしれません。
- ネコちゃんに合うキャットフードとは
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今も昔も猫たちの身体は、肉食動物としての特徴を保っていますが、肉食動物に合う食事とはどんなものかご存知ですか?
家族の食事は、栄養のバランスや健康に配慮するのはもちろん、毎日「おいしい、おいしい!」と言ってモリモリ食べてくれると嬉しいですよね。
ここからは、キャットフードについて知り、「猫の身体が喜ぶ美味しいキャットフード」とはどんなキャットフードなのか、詳しく調べていきたいと思います。
- 「 総合栄養食 」と「フードの水分量 」
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市販で販売されているキャットフードのパッケージには、「総合栄養食」「一般食」「間食」などが記載されています。
「総合栄養食」とは、猫が成長の段階において健康が維持できるように、理想的な栄養素がバランスよく調整されているフードで、事業者が定められた試験を実施し証明することで表示できるルールになっています。
「総合栄養食」とパッケージに何気なく記載されている表示ですが、その意味を知ると主食として安心して選ぶことができますね。
また、トッピングやおやつは、間食や主食の補助食として食べる楽しみが増えるフードといえそうです。
キャットフードは含んでいる「水分量」に応じて「ドライフード」「セミモイスト」「ウエットフード」と分類されます。それぞれの特徴について詳しく紹介していきたいと思います。
- キャットフードの種類
- ドライフード(水分量10%以下)
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最もよく見かけるキャットフードの種類が「ドライフード」でしょう。
加熱処理がされた水分量10%以下の固形フードで、文字通りドライで固い粒です。風味が出づらいので多くのキャットフードはオイルスプレーがされています。
カビにくく、酸化の速度も他の種類と比べてゆっくりのため、開封後の保存期間が長く、おうちでも扱いやすい点が特徴です。
- セミモイストフード(水分量25~35%)
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ドライフードをふやかしてしっとりしたタイプのキャットフードが「セミモイストフード」です。
しっとりとして、肉の食感に似せたものや、スティック状のおやつなど、柔らかくて高齢のねこちゃんでも食べやすいのが特徴のフードです。
湿潤調整剤などで乾きを抑えていますが、開封後はドライフードのように長期間の保存は効きません。
- ウエットフード(水分量75%以上)
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缶詰やレトルトパウチされた水分を多く含むキャットフードです。肉や魚といった穀物以外の素材を多く使ったものや、スープ状の嗜好性が高く、料理の様に加工されたものが多く販売されています。また、ウェットフードの最大のメリットは、食事から水分をとることができるということです。
ねこちゃんの健康で一番気になる下部尿路(膀胱から尿道まで)の健康維持に配慮できます。しかしその美味しさから食べすぎとなることもあるため、自由給餌の際などはカロリーに注意が必要です。
また、毎日与えるのであれば必要な栄養素がバランスよく含まれているか、主食または主食のトッピングとして推奨されている製品かなど確認して栄養に過不足がないように与えてください。
あなたの愛猫はどんなキャットフード(ごはん)を食べていますか?
- 原材料は、ごはんの献立と同じです
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パッケージに記載されている原材料は、人が食べる食事でいう献立と同じです。愛猫の喜んで食べる顔や健康を考えた時、どんな中身がいいのか、パッケージの原材料表示をみれば全てわかります。
原材料は、商品のパッケージに必ず記載されています。その表示にはルールがあり、使用されている原材料の重量割合が多い順に表示をするよう「食品表示法」によって決められています。
今あなたが使っているキャットフードの原材料の1番最初に記載されているのは何でしょう。「肉類」「ビーフ」「チキンミール」などでしょうか、それとも「穀類」でしょうか。
フード選びの際には、まずはパッケージの原材料表を見てみましょう。
- 商品名
- ニャンだふるな食卓 こだわり素材ビーフ入り 1歳からの成猫用
- 原材料
- 穀類(パン粉、小麦粉、トウモロコシ、小麦グルテン)、肉類(チキンミール、チキンエキス、ビーフ、ポークミール、ビーフミール、ササミパウダー)、動物性油脂、豆類(大豆、大豆エキス、大豆タンパク)、野菜類(ビートパルプ、ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、乾燥小魚、ビール酵母、セルロースパウダー、粉末水あめ、ミネラル類(カルシウム、塩素、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、ナトリウム、リン、亜鉛)、加工デンプン、調味料、ソルビトール、保存料(ソルビン酸K、ソルビン酸)、グリセリン、プロピレングリコール、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、コリン、パントテン酸)、着色料(二酸化チタン、赤色40号、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、pH調整剤
- アレルギーや健康リスクについて
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猫は肉食動物です。ネズミなど小動物を狩猟し、肉食動物として生きてきた身体は、人間と生活をするようになった今でも、肉の消化や吸収が得意な一方で、穀類や炭水化物を消化して栄養を得るようには進化していません。ですから、お肉の味やにおいがついていても、トウモロコシや小麦粉といった穀類は体がうまく消化してくれません。
そんな特徴の身体で、毎日穀類や炭水化物の小麦やトウモロコシが入ったごはんを食べ続けたらどうでしょう?不必要な栄養素の過剰摂取や必要な栄養素の不足が続く場合、健康維持が難しく、身近な健康トラブルであるアレルギーも心配になってきます。
- 愛猫の健康を考えたら主原料はお肉!
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愛猫に食事を与えて、「おいしい、おいしい!」と言いながら、モリモリ、パクパク食べてほしいのに、「食いつきが悪い」「美味しく食べている様に感じない」と思った飼い主さまや、アレルギーや健康面で不安を抱えている飼い主さまは、キャットフードの原材料に注目してみてください。
近年、家族同様に愛猫を飼育する人が増え、愛猫の健康志向の高まりから「人間の食事と同じレベルの原材料」を使ったプレミアムキャットフードの開発・販売がされるようになりました。
安価なトウモロコシや小麦などの穀類を原料にしているキャットフードに比べ、主原料が動物性たんぱく質であるプレミアムキャットフードは、原材料費が格段に高くなってしまいますが、肉食動物の猫には、お肉を主原料とした身体が喜ぶキャットフードを与えるほうが、健康や嗜好を考えても安心です。
更に、健康を考えるなら、このキーワードにも注目
- グレインフリー(穀物不使用)
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グレインフリーとは、原材料にトウモロコシや小麦といった穀類を含まないという意味です。
食事をグレインフリーにすることで、過剰な炭水化物の摂取を防ぐことができ、肉食動物である猫の身体へ負担をかけづらいのでおすすめです。
愛猫のために、ぜひ試してみてください。